Microsoft Flight Simulatorの始め方 その2 初期設定と簡易フライト
ねんがんのMicrosoft Flight Simulatorをてにいれたぞ!
ついにMSFS2020が発売されましたね!今回は初期設定、フライトスティックの設定、簡単なフライトを紹介します。
オプションの設定
- OPTION
初めての起動で設定すべき項目はGRAPHICS, ASSISTANCEを適切なモードにすることです。フライトシミュレーター自体に初心者の場合はASSISTANCE=ALL ASSISTS
にすることをおすすめします。
グラフィクス設定例
筆者のGPUはあまり良いものではないため以下の設定例を参考にしました。 www.youtube.com
なおスクリーンショットは筆者のMSFS画面です。
コントローラーの設定
コントローラーに割り振るボタンを詳細に設定することができます。よく使うボタンをコントローラーショートカットに登録することでスムーズに操縦できるでしょう。
マウス
基本的にデフォルトのままで良いと思いますが、筆者は飛行機を外から見たときにマウスの上下左右の動きとカメラの動きをデフォルトと反転させたいのでその設定をします。FILTER
はALL
(全コマンド), ESSENTIALS
(必要最低限のコマンド), ASSIGNED
(実際に割り振られているコマンド)が選べるのでALL
にしてからコマンドを変更します。
操作名 | 割当ボタン | 備考 |
---|---|---|
EXTERNAL VIEW LOOK DOWN (LOCKABLE) | Axis Y- |
- |
EXTERNAL VIEW LOOK LEFT (LOCKABLE) | Axis X+ |
- |
EXTERNAL VIEW LOOK RIGHT (LOCKABLE) | Axis X- |
- |
EXTERNAL VIEW LOOK UP (LOCKABLE) | Axis Y+ |
- |
キーボード
こちらも基本的にデフォルトのままで良いと思いますが、ランディングギアと視点移動の設定を変更します。
操作名 | 割当ボタン | 備考 |
---|---|---|
TOGGLE LANDING GEAR | g |
車輪の出し入れ |
TOGGLE PARKING BRAKES | b |
パーキングブレーキ |
TRANSLATE COCKPIT VIEW BACKWARD | , |
視点を後方移動 |
TRANSLATE COCKPIT VIEW FORWARD | . |
視点を前方移動 |
フライトスティック
フライトスティックやヨークには以下を設定しておくと便利です。
以下では筆者が使っているThrustmaster TCA Sidestick Airbus Editionを例に紹介します。
- まず
FILTER
をALL
にしておきます。 - 左手用セッティングです
- スティックやスロットルレバーは初期設定のままいじっていません
- 画面下部の
EXPAND / COLLAPSE ALL
ボタンで前ボタンマップを展開/格納表示できます - 省略している項目があります
操作名 | 割当ボタン | 備考 |
---|---|---|
COCKPIT/EXTERNAL VIEW MODE | 6 |
コックピット/外部視点切り替え |
RESET COCKPIT VIEW | 2 |
コックピット視点リセット |
RESET EXTERNAL VIEW | 2 |
外部視点リセット |
TOGGLE AUTOPILOT MASTER | 4 |
オートパイロットON/OFF |
BRAKES | 14 |
ブレーキ |
TOGGLE PARKING BRAKES | 1 |
パーキングブレーキ |
DECREASE FLAPS | 7 |
フラップ格納 |
INCREASE FLAPS | 8 |
フラップ展開 |
TOGGLE SPOILERS | 9 |
スポイラー展開/格納 |
ELEVATOR TRIM DOWN(NOSE DOWN) | 5 |
エレベータトリム下げ |
ELEVATOR TRIM UP(NOSE UP) | 10 |
エレベータトリム上げ |
TOGGLE LANDING GEAR | 13 |
ランディングギア展開/格納 |
HOLD THROTTLE REVERSE THRUST | 17 |
スラストリバーサリバーサーを作動 |
スロットルの設定はこちらも参照してください。 libayanel.hatenablog.com
フライト準備
さて記念すべき初フライトです。セスナ172で羽田空港から飛びたぢ東京を一周してから、また戻って来ましょう。WORLD MAP
画面で以下のように設定します。
- FROM(出発地) :
RJTT
(羽田の空港コード)と入力して羽田空港を選択し、RUNWAY(滑走路)を34R
と選択します。 - TO (到着地): FROMと同じ設定をしてください
- 機体:
cESSNA 172 Skyhawk
- 時刻: 9:00 (日の出ている日中に合わせる)
- 最後に
FLY
を押しましょう!
フライト
ロード直後の画面です。エンジンもアビオニクスも正常に起動しているはずです。
- キーボード
B
でパーキングブレーキを解除します。 - スロットルを徐々に上げます。離陸中は何も操作していないのに左右に引っ張られる場合があります。単発プロペラ機の場合、プロペラの回転によって左右に引っ張られるため逆方向にラダーペダルを踏んで補正しましょう。一気に最大スロットルすると機体が不安定なるので徐々に出力を上げていきましょう。
- 対気速度が70knot程度(適当)になったら操縦桿を引き上げ離陸します。
- 好きなところに飛んでみましょう。スカイツリーを目指しても良いです。
フライト画面の見方
外部視点にするとこのようなフライト画面になります。左から順に見方を説明します。
AIRSPEED (対気速度計)
飛行速度を示す計器です。飛行機にぶつかる風の速さを示しています。単位は時速ではなくKnot(ノット)であることに注意してください。例えば78Knotは時速78 * 1.852
= 約144kmです。 緑ゲージが正常な速度なのでその範囲内で飛行するよう心がけましょう。TAS(True Air Speed)は日本語では真対気速度と言い空気密度などを補正した対気速度です。対気速度は奥が深いので私が以前書いた↓やWikipediaを参考にしてください。
ENGINE
エンジンの回転数を示す計器です。緑ゲージにおさまるようにスロットルを操作しましょう。
FUEL
搭載燃料です。
AOA (Angle of Attack)
日本語では「迎え角」といい、翼と空気の流れの角度です。機首が上/下を向きすぎると翼から空気が剥離して失速します。緑ゲージにおさまるよう機体を制御しましょう。
FLAPS
フラップの展開具合を示します。フラップが完全に格納されている場合は0度です。フラップを格納することを「フラップを上げる」、フラップを展開することを「フラップを下げる」という言い方をここではします。フラップとは翼の面積を増やし揚力をより得るための装置です。主に離着陸のときなど低速で飛行する場合に使用します。フラップを使うと空気抵抗が増え速度が出ないため、通常の飛行では格納しておきます。
フラップ展開時(0度)
フラップ展開時(30度)
TRIM
単にトリムという場合はエレベータトリムを示します。上昇下降操作のニュートラル位置を変更するものと思ってください。トリムを下げる(DN)と操縦桿を倒してないのに機首が下がります。トリムを上げる場合はその逆です。機体重量やCG(重心)位置によってトリムを設定しますが深く考えなくても飛ぶため、まずはいじらなくても良いでしょう。
ALTITUDE
高度計です。気圧を高さに変換する仕組みです。単位はfeetである点に注意してください。810feetは810 * 0.3048
=約264mです。下にある29.92
はQNHセッティングと呼ばれ、空港周辺の気圧情報です。管制官からこの値が伝えられたらそれに変更しましょう。参考↓
VS (Vertical Speed)
昇降計です。1分間に何feet上昇/下降したかを示します。単位はfeet/minです。
次回は787を使ってみたいと思います。