X-Plane11 Felis 747-200 Cold & Darkからエンジン始動まで
FelisのX-Plane 11用アドオン747-200のcold & darkからエンジン始動までを解説していきたいと思います。アドオンはXplane org storeのページから購入することができます。
ここで紹介する手順は通常のCheckListとは異なるのでキッチリやりたい人は付属のCheckListを御覧ください。
747-200とは
詳しくはwiki参照なのですが、747-100を強化してできた旅客機です。747-100は2階建て構造を備えた大型旅客機で通称ジャンボジェットと呼ばれます。747は3世代のシリーズからなります。747-100, 747-200, 747-300は第1世代で747 classicと呼ばれます。第1世代の操縦システムはアナログで航空機関士を必要とします。GPSはありませんが代わりにINS(慣性航法装置)があります。INSは事前に指定した座標に航空機を誘導します。また第1世代は低バイパス比のエンジンが特徴で、ひょろっと細長い形状をしています。747-400は第2世代で俗に言うハイテクジャンボです。コンピュータを導入してグラスコックピット化され航空機関士は不要で2名で運用できます。自分はジャンボジェットというとこのイメージです。747-8が第3世代で787の技術を取り入れた最新型です。ちなみにジャンボジェットのジャンボとは実在の象の名前で、この象がジャンボ=巨大の語源になっているそうです。
Cold & Darkからエンジン始動まで
さてSimBriefでサクッとフライトプランを作成します。ルートは羽田(RJTT)/伊丹(RJOO)です。↓
はい。こんな感じです。
燃料が22,633KG, ZFWが213,582KG, 巡航高度がFL360です。SimBriefでやるとZFW重め、高度高めになる気がしています。
では早速乗り込んでいきましょう!
747-200は副操縦席の後ろに航空機関士(FE)席があります。cold & darkからの起動はFE席でやることが結構多いです。まず、BATTERYをONにして電源を確保します。ガードを閉じるだけでBATTERYはONになります。
FEがいる場合は、FE席にBATTERYの電源があることが多いですね(Xplaneだと727やコンコルドくらいしか知りませんが)。
BATTERYの電源だけでは不足するので、APUかGPUを入れる必要があります。FE席左上にAPUマスタースイッチがあるので、STARTにします。すると左のメーターが動き出しEGT、RPMやらが回り始めます。グラスコックピットの機体だとボタンをポンポン押していけば良いですが、味わい深くて良いですね。
APUが起動したら電力をAPUからもらうために4つのスイッチをCLOSEにして、回路を繋ぎます。CLOSEが回路を閉じて繋げる、TRIPが回路を開けて切断するという意味です。ちなみにAPUもタービン式で、ジェットエンジンと同じタンクから燃料が供給されます。APU動作中は機体後部の小さなドアが開きAPUの排ガスを出します。
タブレット -> オプションを開きます。筆者はこの項目をデフォルトから変えているため参考までに。
FUEL LOAD 搭載燃料の設定です。Total fuelの横をマウススクロールして23000kgとして、Instant refuelを押すと燃料が積み込まれます。細かい数値はいじれないので大体で良いです。
PAX and CARGO LOAD 貨客の設定です。People to boardを220人、Cargo to loadを14500 kgとして、ZFWを213410kgとします。Instant board and loadで積み込みを完了させます。余談ですがアドオンでは燃料や貨客の設定は、タブレットや専用のメニューからやるのが一般的ですが、アドオンメーカーによって設定法は異なります。数値を直接入力できるもの、スライダーをマウスで操作するもなどがあります。今回のマウススクロールは初めて出会うタイプです。
STANDBY POWERをNORMALにします。
RADIO MASTER BUSを両方ONにします。無線系の電源を入れるのだと思います。
WINDOW HEATを両方ONにします。
NO SMOKINGサインをONにします。NAVライトをONにします。NAVライトは航空機の電源を入れている間は常にONにしています。
INSの設定をやります。747-200にはINSが3つ搭載されているので、STBYに合わせます。するとINSのパネルの電源が入ります。
現在座標をチェックします。N3532.3, E13947.3です。
この座標をINSを初期化します。
昔はGPSがありません。しかし、ゲート番号ごとに予め座標がわかっていたのでそれを入力していました。INSの詳細は以下を御覧ください。
- 左のノブをPOSにする
- 2(N=北緯)を押してから35323を入力
- INSERTを押す
- 6(E=東経)を押してから139473を入力。ここまでで現在座標入力が完了
- 左のノブをWAY PTにして、ノブの上のダイアルを1にします。これはウェイポイントの1番であることを示します。
- ウェイポイント2~9番の座標を同じ要領で入力します。
再びオーバーヘッドパネルに戻り、ダイアルをALIGNにします。緑色のREADYのランプが点灯すると初期化が完了したことを示します。少し時間がかかります。
最後にダイアルをNAVにします。
FE席に戻り、GALLEY POWERをONにします。右のTRIM AIRをOPENにします。
エンジンBLEEDをOPENにします。エンジンは動いてないので今は意味がありませんが。
油圧の設定です。AIR PUMPをAUTO、ENG PUMPをNORMALにします。右上のガードを開きONにします。
燃料パネルに移り、左にGROSS WEIGHTが入力されているか確認します。たしかデフォルトでそうなっていたので修正しませんでした。右上のゲージに巡航高度を設定します。この設定で客室の気圧を調整します。
燃料ポンプを全てONにします。センタータンクにも燃料が搭載されている場合はこちらのポンプもONにします。
APU BLEEDをONにします。
オートスロットルモードをEPRにします。EPRはEngine Pressure Ratioの略で、エンジン吸気と排気の圧縮比を指標としてスロットルを制御します。他の航空機ではにN1(ファン)の回転数で制御する場合もあります。
タブレットに戻り↑をクリックすると、速度計にV速度、フラップ格納速度のバグ(目印)が設定されます。
Push BackはBetterPushBackを使用します。
プッシュバック中です。
いよいよエンジン始動です。
START VALVEのガードを開きARMにします。エンジンは4-3-2-1の順で発動します。第4エンジンのIGNITIONをGND STARTにします。
するとAPU BLEEDが第4エンジンに流れ込みN2が回転しはじめます。エンジンのタービンに直接空気を当てるのではなく、空気モーターが回転し、シャフトを通してエンジンのN2(高圧軸)を回転させます。
N2が20%くらいになったら燃料バルブを開き、エンジン始動します。これをあと3回繰り返します。
PROBE HEATをONにします。BEACONライトをONにします。BEACONは本当はプッシュバック前にしておくと良いかもしれません。
START VALVEのガードを閉じます。
各エンジンの発電機から電力を供給します。全てCLOSEにします。これでAPUは不要となります。
APU BLEEDをOFF,APUマスタースイッチもOFFにします。
ENG PUMP HYD SYS4のガードを閉じます。
滑走路へのTaxiを開始しながらフラップを10度に展開します。
滑走路に入ります。ランディングライトをONにします。
一番左(機長側)と一番右(副操縦士側)のフライトディレクタをONにします。
準備が整ったら左のオートスロットルをONにします。
離陸しました。500feetまで上昇したらオートパイロットをONにします。
その際、横方向はINS、縦方向はV/Sに設定しました。
PACKをOPENにして客室空調をONにします。
富士山が見えてきました。
INSで設定したルートを飛んでいきます。LNAVはないのでV/Sを調整していきます。
以上
工事中