MSFS MD-82 Cold & Darkからエンジン始動まで
MSFS用MD-82を飛ばしたいと思います。
MD-82とは
MD-82とはMD-80ファミリーのリアエンジン方式の旅客機でDC-9, Boeing717とは技術的には同じシリーズです。ダグラス社のDC-9が原型としてあり、その後ダグラス社が買収されマクドネル・ダグラス社となり、発展形がMD-80となります。更にマクドネル・ダグラス者はボーイングに買収されたため、その発展型もBoeing方式の名前になっています。
DC-9 → MD-80 → Boeing717
リアエンジン方式のメリットは空力学的にクリーンで、見た目にも美しい主翼を手に入れることができる事です。一方で、現代の旅客機の多くは主翼下にエンジンをぶら下げています。リアエンジン方式のデメリットはエンジンが高い位置にあるため、メンテナンス性が悪いこと、ディープストールに陥りやすいことなどがあります。
cold & darkからの手順
ロード直後の画面です。すべての計器がOFFになっています。
以下の手順はチェックリストに則ったものではなく、とりあえず飛ばせれば良い手順なのでちゃんとやりたい方は付属の手順に従ってください。
機長席右側にタブレットがあります。最初は真っ暗ですが、タブレット右端のホームボタンを長押しすると、電源ONにできます。最初に、Weight & Balanceのアイコンをクリックします。
この画面では乗客数、貨物、燃料を決定する事ができます。赤字を以下のように入力していきます。
乗客数
Area A PAX: 50
Area B PAX: 50
貨物(KG)
FWD CARGO: 1327
AFT CARGO: 1327
燃料(KG)
FUEL LEFT: 3535
FUEL CTR: 4263
FUEL RIGHT: 3535
すると以下の値が求まるのでメモって置きましょう。ZFWはZero Fuel Weightといって、機体の全重量から燃料を抜いた重さ(燃料0)です。TOWはTake-Off Weightとって、離陸時の重量です。
ZFW: 49189
TOW: 60159
次にタブレットのホーム画面からPerformanceのアイコンをクリックします。
左上から空港名(RJTT)、離陸滑走路(16L)、先程メモしたTOWを入力してCALCボタンを押すと、離陸時のフラップ度数、V-speedがわかるのでメモしておきます。
次にタブレットのホーム画面からAircraft Servicesのアイコンをクリックします。Ground->GPUをONにします。これで航空機が外部電源を使用可能になります。
オーバーヘッドパネルに移ります。
- 中央のバッテリースイッチをON(下側)にします。上の画面は誤ってOFFのままです。
- 左上のGPU(外部電源)接続をON(下側)にします。
- 中央下側の2列が燃料ポンプなので、6つをすべてON(下側)にします。
- 左下の非常灯をARMにします。ノースモーキングサイン、シートベルトサインはONにします。
- 「4.」スイッチの右側のヒーターがあるのでCAPTに合わせます。
タブレット->Aircraft Services->Doors/Stairsで乗客の搭乗を開始します。意外とこれが時間かかります。
次はFMSの設定です。GPU POSのスクラッチパッドにコピーして初期位置として使用します。
ORIGIN(出発)にRJTT、DEST(目的)にRJNKを入力します。
DEPARTURESに適切なSIDを設定します。今回の場合はRW16LからBEKLA 2A DEPARTUREを利用します。
航空路を設定します。
BEKLAからY884をYARIIまで進みます。
ARRIVALSに適切なSTARを設定します。STARはYARIIE、TRANSはKINKA、アプローチはRNV24です。
Performanceを設定します。
FUEL/SCHEDは燃料重量/A or Nで設定します。
A: 標準
N: 代替
らしいですが、詳しい意味はよくわかっていません。
最終的にこのように設定しました。
V-speedをタブレットの設定画面から転記します。ここまででFMSの設定は完了です。
補助計器下(姿勢指示器)のボタンをクリックすると、姿勢がニュートラルになります。
次は油圧の設定です。油圧のスイッチはFO側のここにあります。
AUXをONにします。これでエンジンがOFFでも油圧システムを使用することができます。
さてここまでで搭乗が終わっていると思うので、機体後部のドア(AFT STAIR)を締めます。AFT STAIRはどうも油圧が動いていないのと動作しないようです。
次はいよいよエンジン始動です。X-FEEDバルプをONにします。
このように与圧系統がつながっていて、先程のX-FEEDバルプを開かないとAPUのBLEED AIRがエンジンのスターターまで届きません。
イグナイターをSYS-Bに入れて、右エンジンのスターターをONにします。
するとN2の回転数が上昇するので、20%くらいになったら以下で燃料を投入します。
右エンジンの燃料バルプを開き、エンジンに燃料を送り込みます。
同様のことを左エンジンに対して実施します。
ここまでやったらCold & Darkからの起動は完了です。
MD-82は飛行状態をTO(離陸推力)、TO FLX(FLX離陸推力)、GA(Go Around)、MCT(最大連続推力)、CL(上昇推力)、CR(巡航推力)と設定します。