フライトシムをはじめよう (スマホアプリ編)
フライトシムをはじめよう (スマホアプリ編)
フライトシムに興味はあるけど始め方がわからないと言う方の為に、フライトシムをご紹介します。今回は手軽に始められるモバイル版フライトシムです。フライトシムを選ぶ上で重要な観点はグラフィック、機体のリアルさ、ワールドの広さ、管制官とのコミュニケーションです。グラフィックが大切なのは言うまでもなく、美麗なグラフィックは没入感を高めてくれます。機体のリアルさというのは、機体機能の再現度のことです。再現度が高いとコクピット内の押せるボタンが多く、実機と同じような操縦ができます。ワールドの広さは飛ぶことのできる範囲です、PC版では全世界飛ぶことができますが、モバイル版では制限がある場合があります。パイロットは管制官の指示により飛行ルートや高度を変更するため、これが再現されていれば臨場感が高まります。
モバイル版
フライトシムはPCと考える方もいると思いますが、スマホなどのモバイル端末でお手軽に遊ぶとこもできます。機能はPC版に劣りますが、どこでもお手軽にプレイできる事が最大のメリットです。本記事ではiOSで紹介します。各アプリの情報は2019年6月7日現在のものです。
Infinite Flight
まず最初に紹介するのはモバイルアプリのInfinite Flight略してIFです。まずアプリを600円で購入します。
デフォルトで利用可能な機体は15種類、ワールドは約15地域です。liveryと呼ばれる機体スキンが用意されており、自分の好みの航空会社のものを使うことができます。
デフォルトでも十分遊べますが、IFが真価を発揮するのはInfinite Flight Proという有料サブスクリプションです。1ヶ月:1100円、6ヶ月:5500円、12ヶ月:8800円というように課金します。Pro版は60種類近い航空機が操縦可能となる上、ワールドが拡張され全世界を飛び回る事ができます。Pro版はオンラインプレイでき、全世界のプレイヤーと一緒に飛ぶことができます。
更にすごいのはパイロットだけではなく管制官側もプレイ可能となります。つまり、航空機のタキシング、離着陸の時に管制官に許可を求める事ができます。管制官としてログインすればそういった航空機に指示を出すこともできます。管制官の指示といっても、定型句がプリセットとして用意されているため、ボタンを押すとその指示ができるため初心者にも優しいです。サーバーはTraining, Casual, Expertの3つに別れていて、自分のレベルに合わせたサーバーを選ぶことができます。いつでもどこでも世界中のプレイヤーとパイロットとして管制官として繋がる事ができるのはIF最大のメリットと言えます。
上昇中の737です。美しいグラフィックですね。
IF唯一の欠点はコックピット内の計器はダミーで動かす事ができない点です(スロットルやフラップレバーが動く機体もあります)。なのでエンジン始動や航空灯、ランディングギア、オートパイロット等の操作は全機種統一のコンソール画面でやります。フライトシムの醍醐味として機種ごとに異なる操作手順をやると楽しいですが、IFでは全機種同じように操縦します。ここは今後のアップデートに期待です。頻繁にアップデートされているのでいつかできるのではと期待しています。
https://itunes.apple.com/jp/app/infinite-flight/id471341991?mt=8
X-plane 10 mobile
次にX-plane 10 mobile(XP)を紹介します。XP10はPC版で発売されているX-plane10のモバイル版で、無料でインストールできます。PC版はサードパーティ製アドオンを入れることができますが、モバイル版は用意された機体のみ使用することができます。この点はIFと同じです。
これは737です。見た目はIFのほうがいいかもしれません。
しかし初期状態で使用できるのはたった2種類、ワールドも5地域のみでIFと比べると圧倒的に少ないです。まあ無料ですから仕方ないです。課金で機体を10つ開放することができますが、それでもIFと比べると心もと無い気がします。
この737のコックピットを見てください。下の写真の色がついている箇所は、全て操作できるボタンです。XP最大のメリットは機体の再現度です。XPでは航空機の電源が落ちている段階からバッテリーをONにして、APUを起動して、エンジン起動するといった一連のシークエンスをすることができます。注意してほしいのは全ての機体が完全に再現されている訳ではありません。
もちろんPFD、NDも動きます。
機体ごとにミッションが用意されていて、チュートリアルから緊急降下まで様々なミッションを体験できます(当該機体を購入しないと遊べません)。
https://itunes.apple.com/jp/app/x-plane-10-flight-simulator/id566661426?mt=8
比較
| X-plane10mobile | Infinite Flight | |||
| アプリ本体価格 | ￥600 | Free | ||
| 機体 | 機体名 | 価格 | 機体名 | |
| CESSNA 172SP | Free | A318-100 | Pro | |
| CIRRUSJET SF50 | Free | A319-100 | Pro | |
| Piper SuperCub | ￥120 | A320-200 | Pro | |
| Baron B58 | ￥240 | A321-200 | Free | |
| F-4 | ￥480 | A330-200F | Pro | |
| McDonnell Douglas MD-80 | ￥600 | A330-300 | Pro | |
| F-22 | ￥600 | A340-600 | Pro | |
| Sikorsky S76 | ￥360 | A380-800 | Free | |
| A320 | ￥600 | Super Decathlon | Free | |
| 737-800 | ￥600 | 717-200 | Free | |
| 747-400 | ￥600 | 737-700 | Free | |
| 777-200ER | ￥600 | 737-700 BBJ | Pro | |
| 737-800 | Pro | |||
| 737-900 | Pro | |||
| 747-200 | Pro | |||
| 747-400 | Free | |||
| 747-8 | Pro | |||
| 747-SCA | Pro | |||
| 747-SOFIA | Pro | |||
| 757-200 | Pro | |||
| 767-300 | Pro | |||
| 777-200ER | Pro | |||
| 777-200F | Pro | |||
| 777-200LR | Pro | |||
| 777-300ER | Pro | |||
| 787-8 | Pro | |||
| 787-9 | Pro | |||
| 787-10 | Pro | |||
| C-17 | Free | |||
| VC-25 | Pro | |||
| CRJ-200 | Free | |||
| CRJ-700 | Pro | |||
| CRJ-900 | Pro | |||
| CRJ-1000 | Pro | |||
| Dash-8 Q400 | Pro | |||
| Cessna-172 | Free | |||
| Cessna-208 Caravan | Free | |||
| Cessna Citation X | Pro | |||
| Cirrus SR22 | Free | |||
| TBM-930 | Pro | |||
| E170 | Pro | |||
| R175 | Pro | |||
| E190 | Pro | |||
| E195 | Pro | |||
| A-10 | Free | |||
| F-16C | Pro | |||
| F-14 | Pro | |||
| AC-130 | Pro | |||
| C-130H | Pro | |||
| C-130J | Pro | |||
| C-130J-30 | Pro | |||
| F-22 | Pro | |||
| P-38 | Free | |||
| DC-10 | Pro | |||
| DC-10F | Pro | |||
| F/A-18 | Free | |||
| MD-11 | Pro | |||
| MD-11F | Pro | |||
| Spitfire Mk VIII | Free | |||
| Pro (1ヶ月) | ￥1,100 | |||
| Pro (6ヶ月) | ￥5,500 | |||
| Pro (12ヶ月) | ￥8,800 | |||
| ワールド | 5 | 16くらい(デフォルト) 全世界(Pro版) |
||
| グラフィック | ○ | ◎ | ||
| 機体の再現度 | ◎ | △ | ||
| 管制 | 無し | あり | ||
| livery | △ | ◎ | ||
| 気象 | 細かく設定可能 | リアルの気象が反映 | ||
最後に
どちらの方が絶対良いわけではなくどちらも良い点があります。XPは無料でインストールできるのでまずはそちらから試してみることをおすすめします。
