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フライトシムを遊ぶ

X-Plane11 iniSimulations A300-600R(F) チュートリアル 起動~離陸

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X-Planeで久々にジェット旅客機アドオンが出たので早速飛ばしてみたいと思います!機体はエアバスA300-600R(F)A300の発展型であるA300-600の航続距離延長型です。

iniSimulations A300-600R(F) ON THE LINEstore.inibuilds.com

内装

f:id:libayanel:20200813210817p:plain A310までは操縦桿(スティック)ではなくボーイングと同じように操縦輪(ヨーク)を使用しています。PFD、NDはありますがそれらとは独立して対気速度計や高度計があり初期の757/767と同じような半グラスコックピットです。

f:id:libayanel:20200813210845p:plain こちらはスロットルレバー周りです。左からスポイラー、スロットル、フラップと並びボーイングと似たような感じですね。A320以降はスポイラーとフラップはスロットルレバーの後段にあります。スポイラーレバーを天井に引っ張るとARMされるのはこの頃から同じです。違うのはフラップの目盛りでA320以降は1, 2, 3, FULLですが、A300-600は0,15, 20, 40のように度数で示されています。

起動~離陸

さてcold & darkからエンジンを起動して、離陸するまでのシークエンスをやってみたいと思います。フライトプランは羽田~小松です。

フライトプラン

いつもお馴染みのSimBriefでサクッと作成します。

www.simbrief.com

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  • 以下を入力します。貨物機なので乗客はゼロ、貨物は適当に40tとします。便名も適当に入力します。
    • Airline:JAL
    • Flight-No:JL100
    • Depart:RJTT
    • Arrive:RJNK
    • A30F - A300F4-600R
    • Passengers:0
    • Cargo:40.0
    • Altitude:FL250



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  • フライトプランの詳細から使う情報を抜き出しました。
    • Block Fuel:14611 kg (14.6)
    • ZFW:122046 kg (122.0)
    • TOW:136113 kg (136.1)
    • Routing:RJTT/34R BEKLA1A BEKLA Y884 YARII YARIIE RJNK/24
    • CRZ SYS CI 54
    • AVG WIND 280/015

起動

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A300-600を選んでロードします。エンジンはGEとします。



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ロード直後の画面です。cold & dark状態なので何も計器はついていません。



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左にあるEFBで以下のように選び、GPU、階段、カーゴローダー、燃料トラックを接続します。
EFB-> GROUND OPS -> GROUND SERVICES -> EXT PWR, AIRSTAIRS, LOADER, FUEL TRUCK



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次にオーバーヘッドパネルでバッテリー(BAT)のONにしてから、外部電源(EXT PWR)につなぎます。これで電源が確保できました。



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次にナビゲーション用のIRSを3つ初期化します。IRSセレクタNAVにセットします。



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CDUの初期化をおこないます。出発地/到着地の順でRJTT/RJNKと入力して、ALIGN IRSを押すとIRSの初期化が始まります。IRSの初期化は時間がかかるので、待つ必要はありません。次の作業を進めましょう。



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EFBに戻って燃料、貨物の積み込みに移ります。燃料は14.6t積むのでTOTAL FUELにそのように入力して、NEXTを押します。



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貨物量の調整画面です。ここで40tと入力するとオーバーウェイトになるので、次の画面のZFW入力で帳尻をあわせます。何も入力せずNEXTへ進みます。



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ZFWに122.0と入力してLOAD PAYLOAD/FUELを押します。するとCGに29.9と出るのでメモっておきます。



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先程のCDUの続きを入力します。COST INDEXは54、CRZ FL(巡航高度)はFL250、FLT ID(便名)はJL100、CRZ WIND(巡航中の風)は280/015 (方位280度から15knotという意味)と入力してください。CRZ FLは25000と入れると自動的にFL250に変換されます。逆にFL250250ではフォーマットエラーになるので注意してください。終わったらNEXT PAGEを押して次に進みます。基本的にはさっきのフライトプランの情報を淡々と入力します。



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燃料・重量の入力です。BLOCKには14.6(搭載燃料)、ZFWには122.0と入れるとした2つが自動的に埋まります。最後にZFWCGに先程メモった数値29.9を入れて終わりです。



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次にフライトプランの入力です。到着地のSTARまで入力していまいます。F-PLANボタンを押して入力ページに遷移します。RJTT -> SIDの順に押します。



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SID: BEKL1A、RWYS(滑走路) 34Rを選択します(<SEL>が表示されている事を確認)。そしてINSERTで挿入します。



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これでBEKLAまでルートが繋がりました。そこから先を作成するために、BEKLAを押してAIRWAYSを選択すると航空路を選択できます。



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航空路: Y884、ウェイポイント: YARIIを選択します。これはウェイポイントBEKLAから航空路Y884YARIIまで飛行するという意味です。このような形式は以降のエアバス機に受け継がれていきます。ボーイング系のFMSとはまた違った趣のある形式ですね。



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最後に到着地のSTARを選択します。



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STARS: YARIIE、APPS(アプローチ方式) : RNAV24、TRANS: KINKAを選択してINSERTします。これでCDUの入力は終わりました。離陸性能はEFBで計算できるっぽいですが、バグっている(EFBがフリーズする)ようなので今回は使いません。



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次にオーバーヘッドパネルに移りシートベルトサインをON、喫煙サインをAUTOにします。ストロボ灯をAUTO、NAV & LOGOを1に設定します。NAV & LOGOはバッテリーをONにした直後にONにしても良いかもしれません。



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GND CTLONにします。フライトレコーダーの設定のようですがよくわかっていません。



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PICH TRMYAW DUMPERATCのスイッチをすべて上に押してONにします。



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燃料ポンプ、PROBE HEATWINDOW HEATERをすべてONにします。



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非常灯をARMにします。上の表示が消えることを確認してください、



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上のセレクターをCRTECON FLOWONにします。この辺も何やってるか理解していないので調べたいと思います。



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着陸地の高度をfeetで入力します。といっても100ft刻みなので今回の場合は0のままで良いです。これを設定すると着陸するころの外部気圧と機内気圧が同じになるように調整してくれます。



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トランスポンダの設定です。適当に2525と下のつまみで入力します。モードは出発するまではSTBY(スタンバイ)のままです。



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FCU (ボーイング系でいうMCPです)の設定を行います。といってもV2を適当に160、巡航高度を25000と入力します。管制官の許可を受けないと一気に巡航高度まではいけないらしいので、実際はどの高度を入力しているのでしょうね。



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さてそろそろAPUを起動して外部電源を外したいと思います。まず、APU右側のマスタースイッチをONにして、STARTを押します。すると徐々にAPUの回転が始まります。APU GENの警告が消灯したら、EXT PWROFFにして外部電源を外します。



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EFBからも全地上ユニットを外します。



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BEACON灯をONにします。エンジンを起動する前にこのライトを点灯させます。空港などで飛行機を見るときは期待の上下についているBEACON灯(衝突防止灯)が点灯するタイミングを見ていると面白いでしょう。これが点灯するとまもなくプッシュバックが始まると思います。



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トランスポンダをXPDRに設定します。



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さていよいろエンジンを始動させます。本来ならエンジン始動まえにプッシュバックしますが、今回は省略します。右側のAPU BLEEDONにして高圧の圧搾空気をエンジンに送ります。次に中央のイグニッションセレクタAにします。最後に2番エンジンのSTARTボタンを押すと、圧搾空気がエンジンに流れ込み高圧軸を回転させます。



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中央奥の第2エンジンの計器N2 (高圧軸の回転数)が20%を超えたら第2エンジンの燃料バルブをONにしてエンジン始動させます。同じ手順を第1エンジンにも施します。



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エンジンが始動できたらAPUをOFF、イグニッションセレクタCONT RELIGHT、NOSE 灯をTAXIにします。



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スポイラーレバーを天井に引っ張りARMにします。次にフラップを1段階下げます。(本当は2段階下げたほうが良いかもしれない。。。)



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ちょっと気が早いですがオートブレーキを設定します。



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パーキングブレーキを解除して滑走路34Rに向かいます。



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滑走路に正対しました。最終チェックをおこないます。



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周りのパイロットからの視認性向上のためすべてのライトを点灯させます。



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トランスポンダをTA/RAにします。



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さて全ての離陸準備が整いました。これから離陸します。スロットルを推し進め、画像の赤印の箇所をクリックするとGO Leverが押されます。スロットルに自動的に離陸推力が設定され、速度が上がっていきます。



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145knot (適当)程度で機首を引き起こします。離陸後はギアアップ、フラップの格納、スポイラーARMの解除を行います。



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1000ft程度になったらオートパイロットを入れます。右端のレバーを上げてONにします。その後、NAVPROFILEA/THRを押すと、LNAV、VNAV、オートスロットルが起動して完全に自動操縦になります。



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今回は時間の都合上ここまでとなります。あとは頑張って操縦してみてください! なぐり書きのような部分もあるので後日アップデートしたいと思います。