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フライトシムを遊ぶ

infinite flight オートパイロットについて

今回はみんながよく使うオートパイロットについて書きたいと思います。オートパイロットとはその名の通り、自動で飛行機を操縦して上昇・巡航・降下・着陸までやってくれる優れものです。離陸が自動できないのはおそらく、緊急時には即座に離陸中止しなければならないためパイロットの高度な判断力がいるからでしょう。infinite flightのようなフライトシムがここまで普及したのもオートパイロットがあったからだと思います。すべてマニュアルで飛ばすのは辛すぎます。(昔のパイロットはすごかった)

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オートパイロットの3要素

オートパイロットはピッチ操作(縦方向)ロール操作(横方向)スロットル操作を自動でおこないます。すなわちピッチ操作(エレベーター)で上昇/下降を制御して意図した高度になるようにします。ロール操作(エルロン)で機体の進む方向を決め、目的のルートを進みます。スロットル操作でエンジンを制御し意図するスピードを出します。スロットルが自動な事はオートスロットルといいますが、ここではオートパイロットに含めてしまいます。普通、飛行機はオートパイロット自体をON/OFFするボタンの他に、オートパイロット時にこれら3つを操作するインターフェースを持ちます。

1.ピッチ操作

オートパイロット時のピッチ操作は左側のALTVSボタンで行ないます。 f:id:libayanel:20190602143503p:plain

1.1 ALTボタン

ALTはaltitude(高度)で単位はft(フィート)です。ALTだけONにしている場合は、そこに入力されている目標高度に到達したら自動的にその高度を維持します。

1.2 VSボタン

VSはvertical speed(垂直速度)で単位はft/min = 1分間に上昇または下降する垂直速度を示します。値が正の場合は上昇、負の場合は下降します。VSだけONにしている場合は、指定された上昇/下降率を保ちます。

通常ALTVSはどちらもONにして使います。5000ftまで上昇する場合、ALT=5000ftVS=2000ft/minとすると5000ftに到達するまで毎分2000ft上昇します。5000ftに到達したら自動的に上昇率が0となりそのまま水平飛行に移ります。下降するときはこの逆でVSを負の値にします。

2. ロール操作

オートパイロット時のロール操作は左側のHDGNAVまたはAPPRで行ないます。 f:id:libayanel:20190602143527p:plain

2.1 HDGボタン

HDGはheading(機体の向き)360度数で設定します。例えば東に行きたい場合HDG=90とします。すると機体は90度の方角を向きます。

2.2 NAVボタン

NAVフライトプラン通りに飛行機を誘導します。車のナビと同じですね。フライトプランの作成方法は過去記事を参考にしてください。

libayanel.hatenablog.com

2.3 APPRボタン

APPRはapproach(着陸)の際に使用します。これをONにするとピッチ操作とロール操作はAPPRモードとなり自動的に着陸姿勢になります。ただしスピードの調整はやってくれないので自分で制御する必要があります。HDGAPPRNAVは排他で同時にONにすることはできません。APPR時はHDGもONになっているように見えますが、HDGは機械が自動的に調整しています。

3. スロットル操作

f:id:libayanel:20190602143547p:plain オートパイロット時のスロットル操作はSPD(speed)で調整します。speedは指示対気速度(IAS)またはマッハ数(M)(できたっけ?)をknotで指定します。140 knot ≒ 280 km/hのように2倍してどんぶり勘定してます。 ここで重要なのは今より低い速度を入力してもエンジン出力を弱めるだけで積極的な減速はしません。その場合はspoilerをflightに設定してください(ギアを出すという最終手段もありますが…)。

いかがでしょうか、この三つの操作を覚えるだけで飛行機を自動で飛ばす事ができます。