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フライトシムを遊ぶ

CIVA INSの使い方 (xplane)

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CIVA INS for X-plane

xplane用のCIVA INSの使い方

初期設定(cold & darkから)

  1. データセレクタ:DSRTK/STS、モードセレクタ:STBY
  2. データセレクタ:POS
  3. 現在座標を入力してINSERT. 緯度は最初に2(=N北緯)or 8(=S南緯)、経度は最初に4(=W西経) or 6(=E東経)を押したあと座標を入力します。
  4. データセレクタ:DSRTK/STS、モードセレクタ:ALIGN
  5. データセレクタ:WPT、ウェイポイントセレクタ:1にして最初の座標を入力する。
  6. ウェイポイントセレクタを2にカウントアップして同様に飛行ルートのwaypoint座標を入力してINSERTする。これを繰り返す。
  7. READY NAVライトが点灯するまでまつ。数値がカウントダウンされる
  8. READY NAVライトは隠しボタンとなっていて押すとカウントダウンが即完了する
  9. モードセレクタ:NAVにして設定完了

ルート変更 (指定レグにインターセプト)

  1. WPT CHANGEボタンを押す
  2. 行きたいレグのFROM(開始時点)番号を押す
  3. 行きたいレグのTO(終了時点)番号を押す (上記で選択した番号+1)

例: 現在位置がウェイポイント1でウェイポイント3-4からなるレグにインターセプトしたい場合:
WPT CHANGE 3 4の順に押す

ルート変更 (指定ウェイポイントに直行)

  1. WPT CHANGEボタンを押す
  2. 0を押す
  3. 行きたいウェイポイント番号を押す

例: 現在位置がウェイポイント1でウェイポイント4に直行したい場合:
WPT CHANGE 0 4の順に押す

DMEを用いた座標の更新

INSによる誘導は誤差が発生します、そのため定期的に地上のDMEを用いて誤差を修正します。

  1. INSをオートパイロットから切断する 。NAV1にDME周波数を入力。
  2. データセレクタ:WAYPT
  3. ウェイポイントセレクタを0以外にセットする。
  4. ポップアップしてAlt + 7 + 9同時押してDME座標入力モードにする
  5. DME座標を入力する
  6. Alt + 3 + 9同時してDME標高入力モードにする
  7. DME標高を2キーを押してで挿入可能にして入力。千単位で入力。2800ftなら3と入力。
  8. データセレクタ:DIS/TIMEで距離見る
  9. WAYPT CHGを押して完了
  10. WAYPT ,DIS/TIME以外に合わせると完全に完了

座標の入力方法

座標は北緯xx度yy分zz秒、東経aaa度bb分cc秒と言うように、度、分、秒で表示します。このうち度は10進法、分と秒は60進法です。そして、座標の表記方法は大きく分けて3つあります。

RJTT(羽田空港)の座標を例に、3つの形式を紹介します。ちなみにNは北緯の意味で、南緯ならS、東経はE、西経はWです。

RJTTの緯度 35度33分12.0秒N

DMS(Degrees Minutes Seconds )形式

度、分、秒をそのまま区切って表記します。

35°33'12.0"N

DM(Degrees Minutes)形式

度、分はそのままで、秒を60進数から10進数に直して小数点以下に表記します。

小数点以下の計算式 : 秒÷60 = 12 ÷ 60 = 0.2

よって以下の35が度、次の33が分、.2が秒を示します。

3533.2N

DD(Decimal Degrees)形式

度のみそのままで、分と秒を60進数に直して小数点以下に表記します。分を秒に変換してから10進数に直します。

小数点以下の計算式: (33×60 + 12)÷ 3600≒ 0.553

よって以下の35が度.5533が分と秒を示します。

35.5533N

DDからDMへの変換

35.5533を整数部35、小数部0.5533に分解します。

度: 35 (そのまま)
度: 0.5533×3600÷60 = 33.198 →小数部を切り捨て→33
小数部: mod (0.5533×3600, 60) = 11.88(秒) これを60で割り 11.88 ÷ 60 ≒ 0.198となる

0.198の少数第2位を四捨五入して
DM: 35 33.2となる

このサイトで簡単に計算できます。
www.directionsmag.com

INSの入力は?

INSへはDM形式で行います。 注意点としてはxplaneの座標出力機能はDD形式、Navigraphの地図上の座標はDMS形式のため変換が必要です。一方、SimBriefのフライトプランやNavigraphのチャート内の座標は元からDM形式なので変換不要です。

FlyJSim 727で使う場合

  • Option->Nav System : CIVA INS : 使用するナビゲーションシステムを選択。デフォルトのFMCも選択可能
  • MODE SELECTOR : NAV/LOC
  • NAV SOURCE : GPS : ナビゲーションソースをNAV(無線標識)か、GPS(外部誘導)か選択
  • AUTO-PILOT: ENGAGED : オートパイロットをON、OFFの場合でもフライトディレクタは誘導してくれる。
  • NAV SELECTOR : AUX NAV : 外部ナビゲーション(CIVA-INS)を使用を選択

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具体的な設定例は以下も参照 libayanel.hatenablog.com

FlyJSim 737-200 で使う場合

  • Option->Nav System : CIVA INS : 使用するナビゲーションシステムを選択。デフォルトのFMCも選択可能
  • FLT DIR : VOR/LOC
  • NAV SOURCE : GPS : ナビゲーションソースをNAV(無線標識)か、GPS(外部誘導)か選択。
  • AUTO-PILOT: ENGAGED : オートパイロットをON、OFFの場合でもフライトディレクタは誘導してくれる。
  • AUTO-PILOTのMODE SELECTOR : VOR/LOC f:id:libayanel:20191027215605p:plain

Colimata Concorde FXPで使う場合

  • Concordeには機体にINSが付属しているが動作が安定しないため、CIVA INSの使用をおすすめします。プラグインメニューからINSを使用して、機体付属のINSはいじらないようにしてください。
  • GUI画面 -> SETTING -> USE PHILIPPS'S CIVAON
  • ナビゲーションソースとしてRAD or INSの切り替えでINSを選択
  • headingモードでINSを選択
  • オートパイロットをON f:id:libayanel:20200514103923p:plain f:id:libayanel:20200514103933p:plain

Honeycomb Alpha Flight Yokeの注意点

Honeycomb Alpha Flight Yoke の場合、ヨーク側のAvionicsスイッチをONにすること。または、ヨークの設定で「Avionicsスイッチ OFF」を無効化する。でないとCIVAは内部バッテリーで起動してしまい、30分で電池切れになる。また、他のナビシステムも動作しない。この現象はFlyJSim 727, Colimata Concorde FXPで確認されている。 forums.x-plane.org

参考

support.google.com qiita.com