Microsoft Flight Simulatorの始め方 その3 ボーイング787で飛ぼう
フライトプラン
787で羽田〜小松をFL300の高度で飛びます。
simbriefでサクッとフライトプランを作ります。なんでいつも羽田〜小松なのかって?このルートは便が実在するし、ルート入力が楽だし、近いし、とりあえず飛ぶにはもってこいのルートだからです。
- INPUT
- Airline: ANA
- Flight-No.: NH100
- Depart: RJTT
- Arrive: RJNK
- Altitude: FL300
- Passengers: AUTO
- Cargo: AUTO
- ZFW: 329.040 tLB (298700 + 30340 = 329040lb)
- OUTPUT
- Block Fuel : 27343 lbs (27.343)
- R-WING 13671 LBS
- L-WING 13671 LBS
- CENTER
- ZFW: 329100 lbs
- TOW: 355343 lbs
- ROUTING: RJTT/16L BEKLA1B BEKLA Y884 YARII YARIIW RJNK/06
- CI: 67
- Block Fuel : 27343 lbs (27.343)
重さはlb(ポンド)であることに注意してください。
重量の設定
ボーイング787の重量設定画面です。左右に13671
lbsずつ積み込みます。27343
と入力したら左右に自動的にバランスされるシステムがほしいですね。また、ZFWの表示がないのでここも改善してほしい点です。MSFSの今後に期待です。
WORLD MAP
WORLD MAP画面でRJTT
(羽田空港)、GATE (PARKING 60 - GATE HEAVY)
と入力して羽田空港のランプ60からスタートするようにします。到着地はFMCから入力するため今は不要です。完了したらFLY
ボタンを押しましょう!
ロード直後の画面です。cold & dark(何も電源が入っていない状態)です。一方、マップで滑走路上を選択するとエンジンなどがすべてかかった状態で始められます。
オーバーヘッドパネルを見てバッテリー、外部電源、燃料ポンプ、NAVライトをつけます。NAVライトは航空機の電源がついている場合はONにしておきます。
- BATTERY: ON
- EXT PWR: ALL ON (外部電源)
- PUMPS: ALL ON (燃料ポンプ)
- NAV : ON
次にFMSの設定です。POS INIT
を押して現在位置の入力をおこないます。FMS(Flight Management System)はFMC(Flight Management Computer)ともCDU(Control Display Unit)とも呼ばれています。厳密には違いますがフライトシミュレータを扱う文脈では同じものと思ってください。画面左のキーボードとFMS画面の左右に6こずつ付いているボタンを使用します。
GPS POS
で現在の座標をスクラッチパッドにコピーしてSET IRS POS
に貼り付けます。IRSはナビゲーションシステムで初期化時に現在座標が必要です。オーバーヘッドパネルにIRSのON/OFFを切り替えるスイッチがありますが、デフォルト787では再現されていないためずっとONでいじれません。
出発地、到着地と便名を入力します。
ORIGIN: RJTT (出発地)
DEST: RJNK (到着地)
FLT NO.: NH100 (便名。便名は適当でかまいません)
DEP APR
ボタンを押して、SID/STARを入力します。まず羽田からのSIDを入力するためDEP
を押します。
SID
にBEKL1B
、RUNWAYS
(滑走路)に16L
を選択します。これは滑走路16Lを離陸後、BEKL1BというSIDを飛行するという意味です。左側キーボードのNEXT/PREV PAGEボタンを押すとページ送りができます。終わったらROUTE
を押してページを遷移します。
BEKLA
までのルートがつながっている事がわかると思います。次に航空路Y884
を入力後、ウェイポイントYARII
を入力します。これでルート入力はできました。最後にSTAR/APP(アプローチ)を入力します。DEP APR
ボタンを押します。
APPROACH
にILS Z 06
を選択します。本当はSTARも選択したかったのですが、できなかったのでこれで良いです。最後にROUTE
ボタンを押します。
ACTIVATE
を押してEXEC
するとルートが有効化されます。
本当はこのあと離陸性能などを入れるのですが787はオートスロットルやVNAVの調子が悪いため、入力を省略します。右のND
ボタンを押してナビゲーションを見ます。先程のルートが画面に反映されているか確認します。中央にあるつまみでレンジが変更できます。あとで気づいたのですがND
ディスプレイはタッチパネルっぽくなっていて直接クリックできます。
エンジン始動準備をします。今までは外部電源に頼っていたのでAPUを始動します。APUもジェットエンジン用の燃料を消費するため筆者は燃料節約のためギリギリまで外部電源を接続するようにしています。左の上の方にあるAPU
セレクタをSTART
にします。すると自動的にON
のポジションに遷移して始動します。APU GEN
(発電機)を2つともONにして発電を開始します。787はAPU発電機が2つもあるのですね。外部電源をOFFにします。最後にBEACON
ライトをつけます。
左からFD(Flight Director)
をON、LNAV
をON, 高度を30000
と設定します。
ATCからGrandを呼び出してプッシュバックさせます。IFRの場合は事前にClearanceにフライトプランの承認をとります。
プッシュバックがスタートします。パーキングブレーキを解除しておきます。デフォルトのプッシュバックはかなり使いづらく、右左の指示も無線でしなければなりません。
プッシュバック完了です。ずれてしまいました。
エンジン始動です。START
のイグニッションセレクタ?をSTART
にします。エンジン始動後は自動的にNORMに戻ります。
10秒ぐらいしてから燃料レバーを上にあげます。これでエンジンに燃料が供給されます。大型ジェットエンジンはAPUで生成した圧搾空気をジェットエンジンのニューマチック・スターター(空気モーター)に当てることで、初期トルクを与えます。しかし787はそれも電動でやっているようです(?)。エンジン用発電機に電気を流してモーターにしているのでしょうか。
フラップを10、オートブレーキをRTOにしておきます。RTOとはReject Take-Offの略で、離陸滑走中に着陸をやめる場合にブレーキがかかります。たしかスロットルを一番後ろまで戻すとRTOの条件を満たすと思います(多分)。
滑走路16Lへ向かいます。タクシーライトをつけます。
滑走路に正対しました。(なんと直線にMSFSがクラッシュしてしまったので、やりなおしました)。タクシーライトを消しランディングライトをつけます。
オートスロットルやTO/GAは使用せず、手動でスロットルを上げて離陸します。140knot程度でローテーションでしょうか。トリムの設定が甘かったのか100knotで機首が浮上してしまったため、トリムを見直したいと思います。
ある程度、安定してきたらオートパイロットを設定します。左からAP
(オートパイロット)、AT
(オートスロットル)、IAS
(対気速度250)、V/S
、ALTITUDE
を12000 ftに設定します。12000ftはその時ATCから命令された高度です。
高度14000ftを超えたら気圧計をSTD
セッティングにします。
高度を上げるリクエストをしています。しばらくしたら、降下します。すみません、降下開始ポイントも書けばよかったですね。SimBriefのフライトプランに降下開始ポイントが乗っているはずなのでそちらを参照してください。また、VNAVがちゃんとしていたら降下開始ポイントがND上に表示されるはずです。
いきなり飛んで、アプローチです。ATCはポンコツなので無視しています。
小松に向けて最後の右旋回です。この時点でフラップ15まで下げ、対気速度は166、高度は3000ftです。オートブレーキも設定しておきましょう。
APP
ボタンを押して、グライドスロープ/ローカライザーに乗りましょう。更にギアダウンします。筆者の機はぬかぬかとスクリーンショットを撮っていたため、墜落しそうになりましたが、なんとかリカバリしました。しました。天候が良ければオートパイロットを早めに切ってマニュアル着陸しても良いでしょう。
無事着陸後です。タクシーライトをつけ、ランディングライトを消します。
ゲートに入りました。タクシーライトも消します。Grandにボーディングブリッジを接続するように頼みます。
接続完了です。外部電源をつないでから、エンジンを切りましょう。以上、お疲れさまでした。