Thrustmaster TCA Sidestick Airbus editionの設定 (MSFS対応)
スラストマスター製のフライトスティックThrustmaster TCA Sidestick Airbus edition(以降エアバススティックと呼びます)の紹介です。まず各機能を紹介します。 www.thrustmaster.com
左右どちらの手でも使用可能
エアバススティックはアタッチメントを左右で交換することで、両利きに対応しています。(本体背面には左手か右手かを変えるスイッチが付いています。)今までのフライトスティックは右手用が多く、左手で右手用を使用するのは使用しづらいものでした。わざわざ左手を使わなくても良いじゃんとお思いになるでしょうが、エアバス機は機長席で操縦する場合、左側にスティックがあるのでこれだと機長気分が味わえません。
ラダー固定機能
スティックのひねり(Z軸)を無効にする機能がついています。実際の飛行機はラダーペダルというものがついていて、ラダーは足で操作します。なのでラダーペダルを持っている人は、ひなりの無効化機能を使うと、意図しないラダー操作を防ぐ事ができます。なお、これは電子的なスイッチではなく物理的なスイッチでひねりができないようにします。
スラストリバーサーレバー
スラストを操作するスライダーは少し特殊で、一番うしろまで戻すとスラストリバーサー(逆噴射)が作動できる様になっています。もちろんフライトシミュレータで専用のボタンを設定しないといけません。
スラストリバーサーの設定
スライダーは初期設定ではMAX(100%)-detent-MIN(0%)
の範囲で動き、この設定をモード1と呼びます。この場合MAXが最大出力、MINが最小出力(アイドル)となります。そして、MINの位置にスライダーがあるとボタン17
が押されます。このボタンにフライトシミュレータのスラストリバース機能を設定しても良いですが、最小出力=スラストリバーサー作動となって使い勝手が悪いです。ちなみにdetent
とは滑り止めの意味です。この位置にくるとカチっと一旦スライダーが止まります。
そこでモード2を使います。モード2ではスライダーがMAX(100%)-detent(0%)-MIN
のように解釈され、detentの位置が最小出力となります。よって最小出力から更に減速したい時、スライダーを戻してスラストリバーサーを作動させます(もっともスラストリバーサーを作動させるのは着陸の歳だけですが。飛行中にやると大変なことになります。)。なお、モード2ではdetentより下に下がるとボタン17
が作動します。
モード1/2切り替え
なおモード2に戻すときは同じ動作をします。
実際の設定例
Microsoft Flight Simulatorの設定例です。
ボタン17
にDECREASE THROTTLE
を設定することでスライダーをdetentより下に下げた時にスラストリバーサーが作動します。
ユーザーマニュアル
参考にしたユーザーマニュアルです。 support.thrustmaster.com