Infinite Flight 航空機のライト
航空機には様々なライトが備えられています。車に比べて種類も多く適切なタイミングで点灯しなければならないため迷ってしまいますよね。今回はそれを紹介します。
なぜライトが必要性か
ライトの必要性として最も思い浮かぶのは夜間など暗いときに周囲を照らすためですよね。車のヘッドライトをつけると、夜でも運転できます。航空機でも同じ事が言えますが、空を全部照らす事なんてできません(太陽くらいの明るさが必要です)。航空機のライトは自分の位置を他のパイロットや管制官に知らせるために点灯させる事が多いです。例えば車のヘッドライトを点灯させるとテールランプ(後ろの赤いライト)も点灯しますよね。これは周囲を照らすためではなく後続車に自分はここにいると知らせるためです。航空機の場合もこれとおなじです。
ライトの種類
- position light /navigation light
- beacon light
- strobe light
- landing light
- taxi light
- 以下のライトは調べてまた更新したいと思います。
- logo light
- wing light
- runway turnoff light
position light /navigation light
翼の右側に緑色、左側を赤色に点灯させるライトです。他のパイロットや管制官は航空機の進行方向を知ることができます。例えば前方の航空機の緑の光だけが見えている場合、その航空機は右へ向かって飛んでいる事がわかります。
地上では航空機が稼働している間は常に点灯させます。夜間(日没から日の出)は飛行中も点灯させます。
beacon light
航空機同士の衝突を防止するためのライトです。地上作業員に航空機のエンジンが稼働していることを知らせる目的もあります。注記中の航空機がこのライトをつけると、エンジンがかかる合図です。その後すぐにプッシュバックが開始されタクシーを始めます。
エンジンが稼働している間は常に点灯させます。
strobe light
beacon lightと同様に航空機同士の衝突を防止するためのライトです。しかし、点灯させるタイミングが異なり地上では滑走路上を除き点灯させてはいけません。ストロボのような強い光を発するため空港にいる作業員や他のパイロットに対して有害なためです。
地上では滑走路上、飛行中は常に点灯させます。離陸前は滑走路に入った時点灯させ、着陸後は滑走路から出る時消灯させます。
landing light
主に滑走路、離陸後や着陸前はその周辺を照らすために使用します。他のパイロットから認識されるために10000ft以下の空中においても点灯させます。
滑走路に進入し離陸許可を受けたあと点灯させます。飛行中は高度10000ft以下の場合に点灯させます。着陸後は滑走路から出る時消灯させます。
taxi light
誘導路(taxiway)を走行するときに使用します。
離陸前は誘導路に向けて動き出す直前に点灯させ、離陸直前に消灯させます。着陸後は滑走路から抜け誘導路に入る時点灯させ、スポットに到着後に消灯させます。
注意
滑走路に進入するまたは”line up and wait”の指示があった場合は、landing light以外のすべてを点灯させます。landing lightは離陸許可後に点灯させます。
例
- 航空機のバッテリーの電源を入れます。これで稼働状態となるのでposition light /navigation lightを点灯させます。
- エンジンを始動させ、beacon lightを点灯させます。
- 滑走路へ向け走行を開始するためtaxi lightを点灯させます。
- 滑走路に進入しました。strobe lightを点灯させ離陸許可を待ちます。
- 離陸許可を受けました。landing lightを点灯させます。taxi lightを消灯させます。
- 離陸しました。高度10000ft以下ではlanding lightはそのままです。
- 高度10000ftを超えたのでlanding lightを消灯させます。
- 着陸のため高度10000ft以下になりました。landing lightを点灯させます。
- 着陸しました。滑走路を抜け誘導路に入るタイミングで、landing light, strobe lightを消灯させ、taxi lightを点灯させます。
- スポットに到着しました。taxi lightを消灯させます。
- エンジンを切りました。beacon lightを消灯させます。
- 電源を切りました。position light /navigation lightを消灯させます。
参考
Use of Aircraft Lights